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2005年04月04日

ODA削減の影響

大学運営は企業経営と同じぐらい大変なんだろうなぁ。AITの懐具合もそれなりに大変らしい。AITの主な収入源は、学生の学費と各国からの拠出金(援助)である。各国が国の懐事情や国際戦略に応じて支援を行うことで、AITは大学経営をできていると言える。そういう意味では、各国の財布担当者との会合はAITにとって重要な意味を持つ。

というわけで、本日、外務省から2006年度の拠出金に関する話をするために担当者がAITを訪れた。AIT側の受け入れ態勢はばっちりで、学長他、日本人教官が一堂に会し、ミーティングを行った。ご存じの通り、日本の経済状態は徐々に回復しつつあるものの、政府のお財布は赤字状態であり、ODAは削減される方向で話が進んでいる。最近、常任理事国入りを目指す日本がこれ以上のODA削減はマイナス要因だということで若干増やす方向で議論も進んでいるようだが、爆発的に増えることはないだろう。そういう意味ではAITにとって厳しい状況が続いていると言える。

こういった拠出金は国民の税金によってまかなわれているので、お金を出す側にとって出す意義が十分に議論されなければならず、出費に対する説明責任が伴ってくることがある。何を持って無駄と定義するか難しいところであるが、無駄と言える支援があるものの、基本的に国際援助は意義のあることだと僕は思っている。特に教育に関する支援の効果は大きい。東南アジアの大学関係者と話をすると、日本語を話せる人のなんと多いことか。また、お世辞を言ってくれているだけかもしれないけど、彼らは親日派であることが多い。日本に敵対意識を持っている人は多くない。結局、国と国との関係を根本で決定づけるのは世論であり、そうするとよりよい国際関係を築くには、草の根レベルの人と人とのつながりを強くしていくのが遠回りのように思えるが大切なんだと思う。そういった意味で、教育に対する援助は重要な意味を持つ。だが、AITのような組織に対する援助は、日本にとってだけでなく、援助している国の姿が見えにくいため、効果が薄いのではないかという議論もある。日本がAITを支援するのには、それなりの理由が必要なのだ。

AIT設立の意義の一つは、アジア圏における学位授与機構になることである。この意義は今でも変わっていないが、その役割が徐々に終わりに向かいつつあることは事実であろう。本当かどうかしらないけど、ほんの10年前までタイの東大と言えるチュラロンコン大学でも博士号の授与をおこなえないぐらいだったんだそうな。でも、今は普通にチュラ大の博士号を持っている人がいるもんね。そう思うとAITの役割は終わったのかなぁと個人的に思わなくもない。だけど、まだAITがアジア圏に対してできることはあるはずで、仮に学位授与組織としての役割を失ったとしてもAITがアジア圏に対して貢献できることは多く、その存在意義は失われないであろう。問題は、日本政府がAITをどう使っていくのかといった戦略がないことである。もっとも、その説明責任はAITに努める我々がしなければならないのだが、それが上手に機能していないんだろうなぁ。

会議を終えて、AITの意義、日本の役割など、いろいろ考えてしまいました。国際貢献って難しいわ。

投稿者 tsuchy : 2005年04月04日 21:17

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コメント

むうう。
国連でさえ不正に対してのミーティングをしなきゃ行けない、
ご時世ですからねえ。
日本人のモラルが何とか成れば、
財政的にもかなり上向くとぼかー思うんですがねえ。
本当日本人は、勤勉ですから。
働く場を用意すれば生き生きと働くと思うんですがなあ。
今の所は、、、、
日本中の中小企業のおっさんに取っては、
「国際貢献で飯がくえるか!」ッてな所が正直な所でしょう。

投稿者 雄三 : 2005年04月07日 19:33

たぶん、(悪い意味でなくて)近視眼的になってお金を稼ぐことに情熱を傾けるか、遠視(?)眼的に将来のお金に期待するか、目的が違うんでしょうね。明日のお米のお金を稼ぐことも大切ですし、将来のお米をなんとかするための努力も大切なんでしょう。

資源のない日本という国は人が資源です。それは日本国内だけに求めるものではなく、国際関係にも同じことが言えるはず。日本のことを良い国だ!と思ってくれる人を増やすことは将来の日本にとって絶対に必要になってくるはずです。鎖国をしているならいざ知らず、我々は世界の中で生きているので、江戸時代のように日本人だけ研鑽を積んで尖って生きていくことはできないと思います。

未だに政府や官僚の中には、大日本帝国を夢見ている人がいるとかいないとか。これからは日本が世界(アジア)を支配することを考えるのではなく、世界(アジア)と共に生きていくことを考えるべきなんだと思います。

不正に関してはね。不正さえなければあらゆるコストが安くなるんですけどね。不正をする人は不正したことによって自分の首がしめられていることに気がつくべきでしょう。不正をチェックするためのコストは本当にばかげてます。だけど、制度やシステムを作るときには、性善説をもとにして設計しちゃうと大変なことになりますからね。性善説だけじゃやってけないってことですよね。

投稿者 tsuchy : 2005年04月08日 06:58

石油の値上げなんかもそうですが、もう本当に目の前のことでいっぱいいっぱいなのですね、人類は。
ですから、本当は恵まれた先進国である、人々がちゃんと何年か先を考えないといけないのですね。
インターネットって、所謂、宗教、習慣を飛び越えて解り合える、
可能性をもったツールだと思っています。
勿論発展途上なので、数々の試練(犯罪や、政府のマッチポンプなど)もあるでしょうが、溢れる情報で、色んなものが削ぎ落とされていく時代ってすぐ其処まで来てる様な気がしてます。
ま、その中には日本にとって都合の悪いものもあるのかもしませんが、それも含めてどんどん削ぎ落としていく為に、
日本が出来ることをやってもらいたいものです。

土本さん頑張ってね。

投稿者 雄三 : 2005年04月08日 12:01

えー。僕がですか(笑)

本当に世界のために良いことであれば、痛みを伴っても先進国は率先してやるべきなんですよね。地球温暖化の問題にしてもしかり。グローバルにものを見れて、実行力があり、それぞれの国をたてつつ、進むべき方向へ事を進めていける人の登場が望まれているんでしょうね。

僕ですか?器じゃありません(笑)

投稿者 tsuchy : 2005年04月10日 15:51

基本的に国際援助は意義のあることだと僕は思っている。特に教育に関する支援の効果は大きい。

という一文に、なるほどそういうもんだなーと納得しました。
ということは、大量にばらまいているといわれている中国の
ODAですが、これも教育に関して支援すれば、中国内で
親日派の人は増えるということかも?

これ以上のごたごたはこりごりです。

投稿者 sonic111 : 2005年04月28日 08:42

うん。そうだと思います。中国にも親日派はいるでしょ?
木を見て森を語らないことが大切かと思います。

投稿者 tsuchy : 2005年05月05日 02:50

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